僕のDM 記:栗太郎

| 2018.10.01 Monday

おじいさんの言った通りだった。
しばらくしたら、まんまるだった栗のイガに筋目が入ってきた。





それからイガはだんだん色が茶色くなっていった。
ある日、そのイガを見てびっクリした!
なんと自然に割れて、中から栗が顔をのぞかせていた!!

台風で落ちてしまったまだ青かったイガ
すごいなぁ・・・
僕は仲間の力に感動した。

その時僕は思った。
僕の展示DM、この仲間との写真にしたい!と。





・・・でもすでにDMには他の写真が撮ってある。
あの美紀さんのことだから、そんな思いつきではダメだと言うに決まってる・・・
でも僕は勇気を出して言ってみた。
ああぁ、コワイ・・・

「えっ!いいの!!」
どうしたんだ。
栗太郎展だから!?
美紀さんもようやく人に譲ることがわかってきたのかな。

それなら撮影で下に敷く紙、決めなきゃ。
ちがう、ちがう、そんな明るい色じゃない。
シックな感じにしたいんだ。
僕は「起毛紙の毛皮風」っていう紙を選んだ。
この紙の表情が、イガに似てるなって思ったんだ。
それにおじいさんの故郷のフランスの紙だよ。

僕は開いた栗をよく見ようと、椅子に乗った。
陶芸家のフジヒラさんが作ってくれた新しい椅子なんだ。

パチパチと、美紀さんが写真を撮った。
ええっ、もう終わり!?
ほんの数枚だよ!
もっとたくさん撮ってよ~!!
ねぇねぇ!!

・・・・・・仕事に行ってしまった。




僕はフジヒラさんの椅子に座って、しばらく仲間たちと話をした。
みんな温かくって、また楽しい気持ちになってきた。
仲間っていいなぁ・・・
!!
その時僕はひらめいた!

僕はDMを作ってくれるデザイナーのウリモトさんに、こっそり電話をかけた。
「展示会のタイトル、僕の名前を美紀さんの名前よりもグ~ンと大きくしてね!」って。

「栗太郎展」2018年11/20(火)~12/8(土)



紫式部

| 2018.09.21 Friday

「紫式部」
今年の春に届いたご飯茶碗の名前
陶芸家・藤平三穂さんの作品

栗太郎の椅子も藤平さん作
この秋の栗太郎展には、新たに家族の椅子も登場する。
今年の初めからその注文で、時折りメールのやりとりをしていた。
紫式部の写真を添えながら ・・・


・・・・・・ この小さな花は何だろう。





ある日、鉢植えに愛らしい薄紫の花が咲いていた。
初めて見る花だった。
・・・・・・!!
それは昨年買った紫式部!
いつも枯らしてしまい、花をつけたのは初めてだった。

藤平さんのメールに花の写真を添えた。
椅子はもういくつか出来上がっていると教えてくれた。





実が色づき始めた頃、栗太郎の家族の椅子が届いた。
お父さん用、お母さん用、妹用
どれも個性豊かな椅子で、感激した!
それぞれの椅子に作品を座らせ、感動を伝える。





小さいながらも美しい紫色の実がついた。
メールに写真を添える。

昨年の秋、一緒に過ごした京都
散策中、紫式部を見つけ夢中だった私を思い出すとメールにあった。
お茶碗のデザインも名前もそこからだった。

外側は、水色と青い水玉模様
それが内側に続き、水玉は小さくなって紫色に・・・





「紫式部」
毎日大切に使っている。
物語りをのせた大好きなお茶碗

陶芸家 藤平三穂さん


日 常

| 2018.09.19 Wednesday

空気がひんやり涼しくなった。
久しぶりに実家へ行こうかな・・・
朝、電話してみる。

何か持っていけるものはないかな。

先日頂いた栗の枝とイガ付きの栗
この前習ったうさぎの折形
検討中のカレンダー写真も見てもらおうかな。



途中で栗きんとんとお抹茶を買う。
ついでに栗おこわも・・・
なんだか紙袋がずっしりいっぱいになった。

1時間に1本のバス
バスを降りて坂を上る。
広い空が見える。





栗の枝とイガ付きの栗に、父も母も驚いていた。
栗きんとんをお皿に並べ、お抹茶を点てる。

折り紙好きの母は、思ったとおりうさぎに夢中になった。
四方紅という四方が紅で縁取られた和紙
一つ折ると、白い折り紙にピンクの蛍光ペンで色を付けて折り始めた。
大きさを変えていくつもいくつも折っていた。






横で父が本を開いて調べものをしていた。
10月に仕事で講座をするという。
定年後も好きな仕事を続けている父

二人ともずっと好きな事があっていいね・・・

折り紙、カレンダーの写真、秋の美味しい食べ物、庭の花
訪れた場所、その歴史・・・
とりとめのない話が続く。


夕方近くなり、風が涼しくなってきた。
帰りも1時間に1本のバス

外に出ると甘い香りがした。
庭に「おしろい花」が咲いていた。
黒い種を割ると、中からおしろいのような白い粉が出てくる。
夕方だけ咲く一日花

一輪だけ摘んでカバンに入れた。
野菜やお菓子をたくさんもらい、カバンは来た時と同じように重かった。





次の朝、おしろい花はもうしぼんでいた。

記憶だけの甘い時ー
かけがえのない日常


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