二十四節気と七十二候
ある和菓子の本をきっかけに、興味を持ったその世界
増えていく季節や行事の本
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
なじみのなかった言葉も多々 あり、その意味を調べては感心、感動。
とうふうこおりをとく、うぐいすなく、うおこおりをいずる・・・
七十二候にいたっては、未知の世界
植物、動物、空、風、水・・・
わかりやすい言葉と、美しい表現にさらに感心、感動。
身近にある季節の色たち
行事の色、和紙の色、花の色・・・
生きるもの、愛でるもの、使うもの、食すもの・・・
ふだんの暮らしの中に、その表情はたくさんあるんだね。
ひと足早い桜の和菓子
色の意味、形の意味、名前の意味を想う。
やわらかな桜色
ひと色差した眩しい緑
二十四節気と七十二候
季節と行事とお菓子と和紙と。
うつりゆく季節の中で、重ねていけたら嬉しいな。
久しぶりに作る洋菓子の立体作品
本物のケーキをいくつかじっくり観察する。
大きさ、色、香り、飾り、味、名前・・・
華やかなケーキは、たくさんの美しいものをまとっているんだね。
どんな形がいいのかな。
どんな色がいいのかな。
どんな飾りがいいのかな。
イメージの色を決めていく。
ピンク、緑、茶色、白
それぞれ何のケーキにしようかな。
どんなデザインにしようかな。
和紙を広げて色を見る。
グラデーションがきれいだな・・・
薄い和紙を重ねて見えてくる色に、何度も何度も心ときめく。
どの部分を使おうかな・・・
緑のケーキは、ピスタチオかな。
ピンクのケーキはビスキュイをつけて。
ころころぷっくりかわいい形
穴のあいた落水紙を重ねて表情を出す。
ピンクを1枚重ねたら、ビスキュイもほんのり春色に。
飾りはやっぱりフランボワーズ。
丸めた和紙をたくさんたくさん・・・
ショコラのケーキは、シックだけれどキラリと光る大人のケーキ
どんな飾りにしようかな。
果物じゃなくて ナッツがいいな。
ナッツから、実りの秋をめぐらせる。
最後のケーキは真っ白に。
飾りの色を迷ったけれど、白1色で作ってみよう。
和紙をよって紐状に
光が当たってきれいだな・・・
それをつないでくるりとまいて。
コームでつけた模様のように・・・
いつの間にか、4つのケーキは四季のよう
春・夏・秋・冬
それぞれの色
それぞれの形
それぞれの物語
洋菓子にもまた季節を込めて・・・