小さな文字に

| 2012.10.21 Sunday

季節ごとに作品を選びながら作ってきた、和紙スイーツカレンダー
おかげ様で今回で5年目を迎えました。



記念の表紙には、2009年から5年間の1月作品を並べ、糸が遊ぶように09~10~11・・・と刻んでいます。
続けていくことで、形になっていくもの、新たな出逢いと広がり、変わらないもの、そこから見えてくるもの・・・


表紙の下にある帯
その中に、5年間刻み続けた小さな文字



それは英語とフランス語

英語は、12か月の作品タイトルを
フランス語は、一文のメッセージを・・・
小さな小さな文字を、毎年2人の友人と真剣にやりとりしています。

英語のタイトルは、作品イメージに一番近い英語は何だろう・・・と、
毎回、頭悩ませてくれます。
こんな小さな文字なのに・・・

フランス語で綴ったメッセージは、作品たちがみる夢・・・
最初の年は、「私たち(作品たち)は、いつかパリへ行くことを夢見ている・・・」と綴りました。
その後、「行けるかも知れない・・・」と少しづつ文章が変わり・・・



今回はどんなメッセージにしようか・・・
いつものように友人と何度も話し、
辿り着いたのは、和紙スイーツから伝えたい変わらぬ大切なもの・・・
今回は、そんな原点に返ったメッセージを綴っています。

小さな小さな文字

想いのせた大切な形


かげろうの羽

| 2012.10.03 Wednesday

かげろうの羽・・・そう喩えられる、極薄の和紙・典具帖紙(てんぐじょうし)
透けるほどに薄く、はかなくもあり、とても美しい




典具帖紙を広げて、ふわりと窓際に置く
光と空気の中、まるで生き物のように浮遊して・・・
ゆらゆらと形を変え、見ていると何だか心地よく・・・





落水紙(らくすいし)という、穴のあいた和紙と重ねてみる。
見え隠れする表情、包まれた空気感がまた美しく、
透けた向こうにある魅力は何だろう・・・





薄い薄いその1枚に、まだまだ秘めた可能性がたくさんあるようで、
かすかな風で、またゆらゆらと・・・
ゆらぐ様子を眺めつつ、広がる世界を感じる日々


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