キウイの窓

| 2011.06.17 Friday

ところどころに穴のあいた和紙を窓辺に吊るしたら、穴からいろいろな色が見えてきました。

木々の緑や、薄曇りの空の色、紫陽花の紫がちょうど覗いたり・・・。
風で揺れる度に見える色が移り変わり、ゆらゆらと楽しい光景です。


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しばらく眺めていたら、丸い形とグリーンがキウイフルーツのように感じました。
この窓から、和紙で作ったキウイを覗かせてみたいな・・・。


制作前に、まずは実物を切って観察。
キウイは毎朝のように食べているのですが、よくよく見ると細かな色とデザイン。
自然のデザインは本当に神秘的で美しい・・・。


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中心は白に近い薄緑、放射状に伸びた白いすじ、周りは少しくすんだ緑色。
タネはよくよく見ると、しずく型。
真っ黒ではなく、こげ茶に近い色。


白いすじは、和紙をひも状にして先端を広げたような形かな。
周りのくすんだ緑は、抹茶色にも近いかな。
タネは先をとがらせて。
まだまだ数が入りそう・・・。

和紙って、形と色が同時に作れてすごいな。


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作りながら別の窓を見ると、楕円の形がキウイ丸ごとのよう。
次は皮のままを入れてみようかな。
・・・皮の色は何色なんだろう・・・緑、茶色、黄土色・・・?
また観察しなくては。

自然と和紙からは、いつも刺激と発見をたくさんもらっています。

紫陽花色の和紙

| 2011.06.02 Thursday

 美しい色のグラデーションを見ると心魅かれます。

紫陽花はまさに自然な色のグラデーション。
日々移り変わる様子を見るのが楽しみです。


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和紙もまたグラデーションが美しく、微妙な色合いによく心奪われます。

中でも大好きな薄紫色のグラデーションを見つけると、つい当てもなく買ってしまい、
家に戻ると同じような色合いの和紙がすでにあり、笑ってしまうこともしばしば・・・。


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薄紫色に所々青や水色が入っている和紙は、紫陽花色のように感じます。

少しずつ切って重ねながら小さなパーツを作っていくと、一つ一つが違う色合いに。
薄い紫に濃い紫、青みの紫、青、水色・・・。
次はどんな色が現れるんだろう・・・。
1枚の和紙を順に使っているだけなのに、何だか不思議で面白い。
おかげで同じ作業も、楽しみな時間に変わります。


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出来上がったパーツでふんわり覆い、紫陽花の和菓子を作りました。

1枚の和紙から、たくさんの色が生まれてくる様子は
まるで和紙と色遊びをしているような楽しさです・・・。

出逢いの和紙

| 2011.05.22 Sunday

愛知県の小原和紙工芸作家、加納恒・登茂美ご夫妻が漉かれた和紙です。
現在展示中のギャラリーで求めました。

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幅20cm、長さ95cmの「長和紙」は、本来文字を書くために漉かれた美しい和紙です。
私はその模様や色合いをとても素敵に感じて、個展で立体作品を飾る際に使っています。

今回は、スイーツのような甘くキュートなイメージを感じて選びました。

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和紙には、糸が軽やかに踊り・・・
甘いキャンディーのような色がふんわり浮かんで・・・
口紅で模様を付けられたものもあり・・・
見ているだけでワクワクしてきます。


その和紙に「和紙スイーツ」を置いてみました。

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ワイン色のシルク糸入り和紙には、「葡萄のパイ」を。



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愛らしいピンクの木綿糸とビーズ入り和紙には、
「ラズベリームース」を。



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口紅で付けられた模様の和紙には、「おめかしホワイトチョコムース」を・・・。



素晴らしい和紙と向き合っていると、自分の中で新しい何かが生まれてくるようです。
これからどんなスイーツの物語をのせていこうかな・・・。

和紙と出逢い、そこから感じたイメージを一つずつ形にしていくのが楽しみです。



~5/28(土)まで
「和紙の力」加納恒・登茂美ご夫妻
ステージ・あうんにて

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