夢に包まれた空気は甘いのかな。
夢への気持ちが甘い空気を作るのかな。
夢を叶えたら甘い空気が皆へも届くのかな。
栗太郎は、和紙でできたモンブラン。
その作品は15cm角の小さな世界。
想いのままに作品にしています。
栗太郎には表情がなく、手も足もありません。
ちょっとした顔(栗)の傾き加減で、驚いたり、寂しそうだったり、希望に満ちていたり・・・。
クリームの巻き加減で、ゆるんだ感じを出したり・・・。
最初は苦労していましたが、最近はどこか楽しんで作っています。
私が夢を大切に想うようになったのは、随分大人になってからでした。
夢をみる時には、こんなふうに少し見上げて
心ゆるやかに、優しい風を感じているのかもしれません・・・
夢
スイーツの魅力
クリスマスの主役の一つはスイーツでしょうか。
和紙スイーツのもとにあるのも、甘く華やかなスイーツ・・・。
先日、1人で簡単な昼食をとった後、
ぼんやりと食後のコーヒーを飲んでいました。
そこへお店の方が「女性の方には、デザートが付きます。」
と、小さな苺タルトを優しく出してくれました。
思いがけないデザートに、驚きと嬉しさが・・・。
温かな光がそっと心に灯ったような感じでしょうか。
しばらくその愛らしい姿を眺めてから、タルトを頂きました。
甘く優しい味が広がり、気持ちも温かくなり、
お菓子の力、お菓子の魅力をあらためて感じたひと時でした。
そんな嬉しい思いから、今年のクリスマスケーキには苺タルトを作りました。
家族の顔を浮かべながらのケーキ作りはとても豊かな時間です。
和紙スイーツ作品のもとにあるのはスイーツですが、その奥にあるのは温かな愛情・・・。
手作りのお菓子から感じる愛情を、やはり温かな愛情あふれる和紙で、感じた想いを形にしていけたらと思います。
今日は食べられるスイーツを、久しぶりに家族とゆっくり楽しみたいです・・・。
スイーツへの想い
3週間の個展は、夢のように過ぎてゆきました。
会場への道には紅葉が舞い、美しいじゅうたんのよう・・・。
夕陽を浴びた看板を見つめながら、初個展から3年間の歩みと新たな始まりを感じていました。
初個展をした会場で3年ぶりにお会いする方、
何度も個展をご覧頂いている方、
柔らかな表情で初めてご覧頂く方、
会場には来られなくとも、遠くからいつも温かく見守ってくれる方々・・・。
自分が好きで表現している作品で、多くの方と出会えることは本当に幸せなのだと、
心に沁みわたります。
また皆さんから頂くご感想やご意見には、ハッとすることばかり・・・。
自分の作品のことは、自分が一番わからないのかも知れません。
いつも多くのことに気づき、本当にありがたいです。
和紙でスイーツを表現した「和紙スイーツ」。
今回、スイーツが全く入らない作品を2点飾りました。
その時の自分の想いだけを、和紙と楽しみながら表現した作品です。
期間中、その作品についてたくさんの方々からご感想を頂きました。
ご覧になる方の感じる力には、本当に驚かされます。
目に映る、お菓子の華やかで愛らしい色と形。
一方で、お菓子を作る時の楽しい気持ち。
時には不安な気持ち。
お菓子と和紙から感じる愛情。
・・・目に見えないもの。
皆さんとお話ししながら、表現は違っても想いは同じなのだと気がつきました。
初個展で、「一生の思い出になれば・・・」と飾った和紙スイーツ。
皆様のおかげで、3年間続けることができました。
本当にありがとうございました。
また気持ちも新たに、甘く温かな空気が届けられるよう進んでいきたいと思います。
大好きなお菓子と和紙を楽しみながら・・・。