寄り添う ~展示を終えて~ 

| 2011.08.08 Monday

展示を終えた翌日は、ぼんやりと夢の余韻を感じながらも
どこかその向こうを見ているようです・・・。

加納登茂美・恒ご夫妻の「和の紙」会場は、最後まで温かな空気に包まれていました。
暑い中、足を運んで下さった皆様に心よりお礼申し上げます。

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「和紙に寄り添いながら作品を作っている・・・。」
そう話されたご夫妻の言葉が心に響きました。

寄り添う。

ご夫妻が寄り添っているのは、和紙だけではありませんでした。
おみえになるお客様一人一人に寄り添い、優しくお話しされている。

寄り添ってもらうと、心は嬉しい。










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そんな想いで作られた和紙も、きっと嬉しいと思う。
だから和紙もまた、優しく人に寄り添ってくれる・・・。



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会場に置かれていた、素敵なメッセージ。
~ 夢見るDNA ~



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天井から吊るされた明りアートはらせん状・・・。


作品から感じる想い。
その向こうにある、作り手の想い。
和紙を手にとって下さる方々の想い・・・。

いくつもの想いを感じて、またその先へ・・・。

展示会場から 「和の紙展」

| 2011.08.05 Friday

 小原和紙工芸作家の加納登茂美・恒ご夫妻の「和の紙」展示会が始まりました。
「掌の記憶~かなたへ~」というテーマのもと、会場は温かな作品に包まれています。


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会場手前は、和紙を手に取りながらの楽しい空間。
会場奥は、加納ご夫妻の作品の世界。
柔らかに溶け合いながら、二つの空間が異なる表情を見せてくれます。




奥中央には大きなパネル作品が。
左右対照的な印象です。

一緒に見に行った友人に、「どちらが好き?」と尋ねたら、
「どちらも好き。でも今日の気分はこちらかな・・・。」と。
それぞれの前に立つと、本当に受ける空気が違う。
作品と向き合うと、今の自分と向き合っているようです。



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壁面に続くパネル作品。
ボルドーの石畳をイメージされたとか・・・。



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振り返ると、和紙と触れ合う楽しいスペース。
1枚づつ異なる和紙の表情を、皆さん手に取りながら一生懸命選んでいます。
皆さんどんな使い方をされるのかな。


「倉さん、私たちの紙を好きに選んで自由に飾ってね。」
ご夫妻からの温かな言葉のままに、初めて見る新しい和紙にわくわくしながら、
和紙スイーツを会場のあちこちに楽しく飾らせて頂きました。



涼しげな水の流れを思わせる和紙には、夏の和菓子を。


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くるくるとワイン色の糸が遊ぶ和紙には、出逢いのベリーパイを。
さりげなく素敵な詩やメッセージが所々に置かれています。
目にしているとふと想いが何処か遠くへ広がってゆくようです・・・。


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アルファベットのミニパスタが漉きこまれた和紙。
何て楽しげ!!



和紙の上に置くと、スイーツが動き出すよう。



この和紙からは音楽が聞こえてきそう・・・。
今度、「スイーツの音楽会」を創ってみようかな・・・。


心地よい空間に身を置きながら、時々空調でゆれる和紙を見つめて・・・。
心もゆらゆら揺れながら、想いはかなたに・・・。


夢のような時間はするすると過ぎてゆき、展示会も後半へ。
機会がありましたら、温かな和の紙の世界へどうぞお立ち寄り下さいませ。


~8/7(日)まで
加納登茂美氏・加納恒氏
「和の紙」 
ノリタケの森ギャラリー

 

スイーツへの想い

| 2010.12.06 Monday



3週間の個展は、夢のように過ぎてゆきました。

会場への道には紅葉が舞い、美しいじゅうたんのよう・・・。
夕陽を浴びた看板を見つめながら、初個展から3年間の歩みと新たな始まりを感じていました。

初個展をした会場で3年ぶりにお会いする方、
何度も個展をご覧頂いている方、
柔らかな表情で初めてご覧頂く方、
会場には来られなくとも、遠くからいつも温かく見守ってくれる方々・・・。

自分が好きで表現している作品で、多くの方と出会えることは本当に幸せなのだと、
心に沁みわたります。

また皆さんから頂くご感想やご意見には、ハッとすることばかり・・・。
自分の作品のことは、自分が一番わからないのかも知れません。
いつも多くのことに気づき、本当にありがたいです。



和紙でスイーツを表現した「和紙スイーツ」。

今回、スイーツが全く入らない作品を2点飾りました。
その時の自分の想いだけを、和紙と楽しみながら表現した作品です。

期間中、その作品についてたくさんの方々からご感想を頂きました。
ご覧になる方の感じる力には、本当に驚かされます。

目に映る、お菓子の華やかで愛らしい色と形。

一方で、お菓子を作る時の楽しい気持ち。
時には不安な気持ち。
お菓子と和紙から感じる愛情。
・・・目に見えないもの。

皆さんとお話ししながら、表現は違っても想いは同じなのだと気がつきました。



初個展で、「一生の思い出になれば・・・」と飾った和紙スイーツ。

皆様のおかげで、3年間続けることができました。
本当にありがとうございました。

また気持ちも新たに、甘く温かな空気が届けられるよう進んでいきたいと思います。

大好きなお菓子と和紙を楽しみながら・・・。

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