3週間の個展は、夢のように過ぎてゆきました。
会場への道には紅葉が舞い、美しいじゅうたんのよう・・・。
夕陽を浴びた看板を見つめながら、初個展から3年間の歩みと新たな始まりを感じていました。
初個展をした会場で3年ぶりにお会いする方、
何度も個展をご覧頂いている方、
柔らかな表情で初めてご覧頂く方、
会場には来られなくとも、遠くからいつも温かく見守ってくれる方々・・・。
自分が好きで表現している作品で、多くの方と出会えることは本当に幸せなのだと、
心に沁みわたります。
また皆さんから頂くご感想やご意見には、ハッとすることばかり・・・。
自分の作品のことは、自分が一番わからないのかも知れません。
いつも多くのことに気づき、本当にありがたいです。
和紙でスイーツを表現した「和紙スイーツ」。
今回、スイーツが全く入らない作品を2点飾りました。
その時の自分の想いだけを、和紙と楽しみながら表現した作品です。
期間中、その作品についてたくさんの方々からご感想を頂きました。
ご覧になる方の感じる力には、本当に驚かされます。
目に映る、お菓子の華やかで愛らしい色と形。
一方で、お菓子を作る時の楽しい気持ち。
時には不安な気持ち。
お菓子と和紙から感じる愛情。
・・・目に見えないもの。
皆さんとお話ししながら、表現は違っても想いは同じなのだと気がつきました。
初個展で、「一生の思い出になれば・・・」と飾った和紙スイーツ。
皆様のおかげで、3年間続けることができました。
本当にありがとうございました。
また気持ちも新たに、甘く温かな空気が届けられるよう進んでいきたいと思います。
大好きなお菓子と和紙を楽しみながら・・・。
スイーツへの想い
「スイーツ・ウェディング」 2010個展会場から
甘く幸せな空気に包まれたウェディングは、どこかスイーツと重なります。
今回の個展で、長い和紙をウェディングロードに見立て、ベリーのケーキたちを飾りました。
写真を撮ろうと覗き込んだら、そこに「スイーツの世界」が現れてハッとしました。
私が和紙と出逢ったのは、OL時代に機会を頂いたウィンドーディスプレイ。
期間限定で、たたみ一畳分ほどの空間に、季節の風景と創作紙人形を飾っていました。
春は桜の花と新入生。夏は海辺の人魚姫。
秋は萩の花とかぐや姫。冬はガラスの靴とシンデレラなど・・・。
その材料に自然と和紙を選び、またイメージ表現の楽しさに触れた機会でもありました。
当時、表現する楽しさを強く感じながらも、その道を踏み出すことはありませんでした。
その後長い時間が流れる中、その時触れた表現の楽しさがずっと心に灯っていたように思います。
今回このスイーツ・ウェディングを制作し、
いろいろな道を辿りながらもまた同じ場所に戻ってきたように感じました。
新郎新婦から始まり、ベリーケーキの参列者には、両親・友人・カメラマンなど様々な物語をのせています。
長い和紙にはところどころピンクの模様があり、幸せ色の人影のようです。
たくさんの方々に幸せな空気が届きますように。
和紙Sweets展が始まりました。
クリスマスの空気が漂う中、スイーツも華やぐ季節となりました。
11/16(火)より、和紙Sweets展が始まりました。
会場の紙の温度さんは、ちょうど3年前に初個展をした思い出の場所です。
新たなスタートの想いで展示をしました。
ギャラリーは壁も台も全て和紙が貼ってあり、作品たちも心地良さそうです。
メインの「額装作品」では、和紙から感じたデザインや自分の大切な想いを表現しています。
「立体作品」は、地元愛知県の小原和紙作家さんの和紙と共に飾りました。
「栗太郎」は、たくさんの仲間に囲まれて嬉しそうです。
また会場の紙の温度さんは、世界中の紙でいっぱい。
お店の中はとても楽しく、私はいつも宝探しの気分になります。
展示は12/4(土)まで、約3週間開催しています。
機会がありましたら、ぜひ会場で甘い空気を感じてみて下さい。
和紙Sweets展ご案内