「スイーツ・ウェディング」 2010個展会場から 

| 2010.11.25 Thursday


甘く幸せな空気に包まれたウェディングは、どこかスイーツと重なります。

今回の個展で、長い和紙をウェディングロードに見立て、ベリーのケーキたちを飾りました。
写真を撮ろうと覗き込んだら、そこに「スイーツの世界」が現れてハッとしました。


私が和紙と出逢ったのは、OL時代に機会を頂いたウィンドーディスプレイ。
期間限定で、たたみ一畳分ほどの空間に、季節の風景と創作紙人形を飾っていました。

春は桜の花と新入生。夏は海辺の人魚姫。
秋は萩の花とかぐや姫。冬はガラスの靴とシンデレラなど・・・。

その材料に自然と和紙を選び、またイメージ表現の楽しさに触れた機会でもありました。
当時、表現する楽しさを強く感じながらも、その道を踏み出すことはありませんでした。

その後長い時間が流れる中、その時触れた表現の楽しさがずっと心に灯っていたように思います。

今回このスイーツ・ウェディングを制作し、
いろいろな道を辿りながらもまた同じ場所に戻ってきたように感じました。



新郎新婦から始まり、ベリーケーキの参列者には、両親・友人・カメラマンなど様々な物語をのせています。
長い和紙にはところどころピンクの模様があり、幸せ色の人影のようです。

たくさんの方々に幸せな空気が届きますように。

和紙Sweets展が始まりました。

| 2010.11.18 Thursday

 クリスマスの空気が漂う中、スイーツも華やぐ季節となりました。

11/16(火)より、和紙Sweets展が始まりました。

会場の紙の温度さんは、ちょうど3年前に初個展をした思い出の場所です。
新たなスタートの想いで展示をしました。
ギャラリーは壁も台も全て和紙が貼ってあり、作品たちも心地良さそうです。

メインの「額装作品」では、和紙から感じたデザインや自分の大切な想いを表現しています。


「立体作品」は、地元愛知県の小原和紙作家さんの和紙と共に飾りました。


「栗太郎」は、たくさんの仲間に囲まれて嬉しそうです。



また会場の紙の温度さんは、世界中の紙でいっぱい。
お店の中はとても楽しく、私はいつも宝探しの気分になります。

展示は12/4(土)まで、約3週間開催しています。
機会がありましたら、ぜひ会場で甘い空気を感じてみて下さい。


和紙Sweets展ご案内

 

「しあわせ」  記:栗太郎

| 2010.09.29 Wednesday

はじめまして。
栗太郎です。

先日、高知の展示会場から戻ってきました。
作者の美紀さんは少々お疲れのようだったので、代わりに僕がブログを書くことにしました。

僕については、前回のブログで美紀さんが綴っています。
ブログ「栗太郎」

高知での「紙逢わせ(しあわせ)展」は3週間だった。
僕は会場でたくさんの人と出逢いました。

子供たち、カップル、親子、ご夫婦・・・。
幼稚園のこども達が60人も来た時には、僕もさすがに緊張した。

皆、僕を見て笑っている。
中には大笑いしている人もいた。
どうやら僕は面白いようだ。
だから僕の周りはいつも賑やかだった。
DSC_5995.jpg
僕はずっと箱の中に入っていた。
「神棚みたい」・・・と、つぶやく人もいた。
ちょっと窮屈だったが、居心地は良かった。


今回の展示は僕の部屋だけじゃない。
書家の可葉さんと、光の切り絵作家の敦美さんとの3人展。
2人とも僕とはお友達。

可葉さんは、どうやら僕のことが好きらしい。
いつも迫力ある表情の可葉さんだけど、僕に話かける時には「くりたろう~」と目じりを下げている。

敦美ちゃんは、すぐ隣の部屋で展示をしていた。
敦美ちゃんの会場は暗くなっているので、座っていると時々眠くなるらしい。
だから目を覚ましに、よく僕のところに遊びに来ていた。

美紀さんは僕を見慣れているせいか、あまりかまってくれなかった。


会場の様子を僕はずっと見ていた。

いつもお掃除してくれる人が来る。
だから会場はピカピカ。
紙の博物館の人たちは、皆温かくて優しかった。
館長さんは僕たちのためによく走り回っていた。

お客さんはにこにこしている人が多い。
お菓子が好きな人が多いのかな。

展示を見ながら「帰りにケーキを買っていこうね。」と話している人もいた。
僕も時々食べたくなるから、その気持ちはよくわかる。

・・・中にはしんみり見ている人もいた。
涙ぐんでいる人もいたのを僕は知っている。
作品って不思議な力があるのかな・・・。

同じ人が、大切な人を連れてもう一度来てくれたりする。
子供がおばあちゃんを連れて。
お菓子好きのご主人が、翌日奥さんを連れて。
きれいなお姉さんが、その日の内にお母さんと一緒に。
そんな時、僕はとても嬉しい。

お客さんと話しながら、美紀さんも嬉しそうだった。
今回は美紀さんの夢が叶った展示だったので、僕にはいつもより幸せそうに見えた。

僕の夢は「絵本作家」。
まだまだ勉強中。
「あきらめずに続けていれば、夢は叶う」と、美紀さんはいつも言っている。
美紀さんは優しそうに見えて、意外と厳しい。

あぁ・・・今回の展示は楽しかったなぁ・・・。
だから帰る時はちょっと寂しかった。

でも11月には名古屋で個展があるので、作品の仲間が増えるから僕も楽しみ。
骨休み。。。高知県久礼 黒潮本陣にて  (9).jpg

そうそう、今回僕は会場で、今まで聞いたことがないくらい同じ言葉を何度も聞いた。
美紀さんも毎日言っていた。

その言葉は「しあわせ」だった。

<< 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 >> 41ページ中40ページ目