童謡「不思議なポケット」
ポケットの中にはビスケットがひとつ♪
ポケットをたたくとビスケットはふたつ♪
ポケットをたたくたびにビスケットがふえていく、不思議なポケット。
愛らしい歌となじみのあるビスケット
それをなにか楽しい作品にできないかな・・・とずっと思っていた。
不思議なポケットがある服は、どんな服だろう。
ビスケットでできたポケット
衿もボタンもビスケット
そんな服ならビスケットがたくさん出てきそう・・・
久しぶりにミシンを使った。
女の子が着るかわいいワンピース
生地は水色のデニム
ポケットもつけて。
来年のカレンダー4月
「ポケットをたたくと」
た・た・い・て・みるたび、ビスケットはふ・え・る♪
10年間、毎年表紙に綴ってきたフランス語のメッセージ
その時の夢や希望
小さな文字に込めた大切な想い。
フランス語に訳してくれるのは親しい友人
毎年会話を重ねて綴るその一文
10年目のメッセージは「甘い笑顔をありがとう。」
頂いたフランス語は、
Merci mille fois pour toute choses !
千ものありがとうを全ての事柄に。
この言葉を見たとたん、文字が輝く美しい贈り物のように見えた。
この想いを美しい形に残したい。
それができるのはこの方しかいない・・・
カリグラファーの加藤博子氏
直接想いを伝え、デザインを依頼
優しい笑顔でお受け下さった。
しばらくしてオリジナルの文字が届いた。
小さな四角はショコラのようで、所々の曲線は音楽のよう。
楽しい空気が流れるよう。
とてもとても嬉しい。
これまでカレンダーにした全120作品
それらを小さなチョコレートにした。
作品から甘い笑顔を届かられたらいいな・・・と創作しているけれど、
出逢ったたくさんの方々から頂いた笑顔に支えられていたのだと改めて思う。
そんな感謝を込めて。
甘い笑顔をありがとう。
「今年もまたお願いします。」
「はい、お待ちしています。」
カレンダー制作の始まる同じ時期、同じ方へ電話で一報する。
印刷会社さんとの、シンプルな会話
この会話もまた10年目
「今年で10年目になるんです。」と、最後に付け加えた。
初めての余談でもあった。
日々膨大な数の印刷の中、伝えるまでもないけれど・・・と思いながら。
すると、「そうですか!実は私共も、毎年倉さんのカレンダーを楽しみにしているんですよ。」と。
・・・・・・驚いた。
そして、とても嬉しかった。
今年も印刷されたカレンダーが届いた。
箱を開けるときは、いつもワクワク、ドキドキ。
10年前、「ここは色がとてもきれいだから」と紹介してもらったオノウエ印刷さん
今年は10年を記念して、裏面に名前を記載させて頂いた。
写真の色、データの色、本印刷の色・・・
1枚1枚、手に取りながら仕上がりを確かめる。
全て見終わり、今年もまた嬉しい気持ちになる。
CDケースに入った小さなカレンダー
たくさんの方に支えられて、
大切な10年目のカレンダーが、できあがった。