美味しい和紙
どちらも楽しみ
「倉さん、チーズ・・・作れますか?」
「チーズ???」
只今開催中の3人展の打ち合わせでの事。
ご一緒する、陶芸家の藤平さんからのリクエスト。
チーズを盛るために作られた、大好きな器がおありとのことでした。
・・・作家さんがイメージするものを形にできるって楽しいな。
そんな思いでチャレンジしました。
白カビチーズの表面は、ちょっと硬くて揉み和紙の表情が近いかな。
網目の跡はどうやって残そうか・・・。
初めての作業は試行錯誤と発見の連続。
でもその時間こそが、楽しいのかも。
何となく形になってきたところで、調子に乗って青カビにもチャレンジ。
チーズショップに勤める知人に、おすすめのチーズを尋ねて購入。
「このチーズは、青カビの入り方が美しいですよ」と選んでくれました。
・・・カビが美しい?
その表現に思わず感動。
ところで青カビって何色?
青?
緑?
カビはどんな形?
最初は実物から目を離さずに制作。
・・・が気づくと和紙の繊維が流れる美しさに夢中になっていました。
確かに自然の姿は美しい・・・。
たくさんの発見を重ねて生まれた二つのチーズ。
器と合わせて、完成。
イメージが目に見えるものになった楽しさ。
そしてもうひとつの楽しさ。
目に見えないものを想像する楽しさ。
一緒のテーブルに置かれた、かわいいガラスの器はガラス作家・丁子さんの作品。
その名も「まどろみの器」
ワインのお共にオリーブなどを入れたら、きっとぴったり!
何となく器がまどろむような形で、見ているだけで微笑ましい。
イメージを目に見える形にする楽しさ。
イメージをあれこれ想像する楽しさ。
どちらも創作の楽しみ。
バレンタインデー・ティータイム展
街にショコラが華やぐ中、「バレンタインデー・ティータイム展」が始まりました。
今回の展示会は、器と和紙スイーツのコラボレーション。
陶芸家の藤平三穂さん、ガラス作家の丁子恵美さんと3人で、
バレンタインデーのティータイムを演出しています。
華やかな雰囲気の「アフタヌーンティー」
小さな春を運ぶ「和菓子」
ゆったりと過ごす大人のバレンタイン「ワインとチーズ」
・・・3人で自然におしゃべりしながら、テーブルを彩っていきました。
栗太郎は、藤平さんに作ってもらった椅子に座り、どこか得意気な様子。
さらにその椅子を置く、木製の椅子は丁子さんの作品。
オープニング・パーティーのスイーツは、お菓子の先生手作りのモンブラン。
栗太郎は本当にしあわせもの。
藤平さんのチェス台に、駒をイメージして作ったショコラ作品を並べた
「チェス・ショコラ」
和紙スイーツ作品「ケーキな街」をイメージして作って下さった新作カップ。
藤平さん手書きの愛らしい街が、カップを1周しています。
お茶を淹れたら、夢心地のティータイムになりそう・・・。
楽しいコラボレーションは、まだまだいっぱい。
3人が楽しみながら作り飾った作品は、楽しい空気を運んでくれます。
オープニング・パーティでは、初めてのお客様に「倉さん、楽しそうですね。」
と言われてしまうほど、楽しい展示会の始まりとなりました。
外は寒いこの時期ですが、会場にいると心も温かくなるようです。
機会がございましたら、どうぞギャラリーで甘い空気を感じてみて下さい。
2/3(金)~2/14(火)
バレンタインデー・ティータイム展