「倉さん、チーズ・・・作れますか?」
「チーズ???」
只今開催中の3人展の打ち合わせでの事。
ご一緒する、陶芸家の藤平さんからのリクエスト。
チーズを盛るために作られた、大好きな器がおありとのことでした。
・・・作家さんがイメージするものを形にできるって楽しいな。
そんな思いでチャレンジしました。
白カビチーズの表面は、ちょっと硬くて揉み和紙の表情が近いかな。
網目の跡はどうやって残そうか・・・。
初めての作業は試行錯誤と発見の連続。
でもその時間こそが、楽しいのかも。
何となく形になってきたところで、調子に乗って青カビにもチャレンジ。
チーズショップに勤める知人に、おすすめのチーズを尋ねて購入。
「このチーズは、青カビの入り方が美しいですよ」と選んでくれました。
・・・カビが美しい?
その表現に思わず感動。
ところで青カビって何色?
青?
緑?
カビはどんな形?
最初は実物から目を離さずに制作。
・・・が気づくと和紙の繊維が流れる美しさに夢中になっていました。
確かに自然の姿は美しい・・・。
たくさんの発見を重ねて生まれた二つのチーズ。
器と合わせて、完成。
イメージが目に見えるものになった楽しさ。
そしてもうひとつの楽しさ。
目に見えないものを想像する楽しさ。
一緒のテーブルに置かれた、かわいいガラスの器はガラス作家・丁子さんの作品。
その名も「まどろみの器」
ワインのお共にオリーブなどを入れたら、きっとぴったり!
何となく器がまどろむような形で、見ているだけで微笑ましい。
イメージを目に見える形にする楽しさ。
イメージをあれこれ想像する楽しさ。
どちらも創作の楽しみ。
どちらも楽しみ
| 2012.02.08 Wednesday
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