和紙の花

| 2017.03.30 Thursday

和紙作家・佐治直子氏の「和紙の花」
ご自身で漉かれた和紙
考案された花のデザイン

紙の手しごと教室「和紙の花」
和紙を切る。
染める。
組み立てる。





型紙も下書きもない自由な形
クチナシで染めた自然の色
和紙が色を吸っていく。
乾かしてまた形作る。
どんな形も受け止めてくれる・・・佐治さんの優しい和紙





窓からの光こぼれる明るい教室
やわらかな空気
和やかな会話


 


一人一人ちがう花
それぞれの和紙の花
光に透けた感じもきれいだな。


「手でちぎっても、いいですか?」
「シワをよせても、いいですか?」
「茎の色を白に変えても、いいですか?」 
感じたままを手にのせて、自由に作れることがとても嬉しい。





すっと細い茎をグラスに立てる。
一輪挿しが良く似合う・・・
なにか物語りが始まりそうな、和紙の花


佐治直子氏「紙のてしごと教室」
ギャラリー ドゥ・セーヌ八事

軽やかに保つ

| 2017.03.17 Friday

お砂糖で作る甘い世界
華やかな夢のような空間
「Honey potシュガークラフト作品展」




 
ひとつひとつを染めた華やかな色
ひとりひとりの想い溢れる作品たち

作品ごとに1枚の和紙が添えられている。
作品に合わせたそれぞれの色
軽やかに作品に寄り添い、手でつくられたその形を保つ。






 


洋菓子の世界と典具帖紙
布とはちがうその表情
素敵な使い方に嬉しい気持ち溢れていく。


「3月の春と4月の春は、そのテーマが全くちがうのです。」
そうおっしゃった先生
3月の今ならではの菜の花
皆の笑顔を誘う、愛らしい土筆
洋菓子とは異なる空気を放つ、和の作品たち





菜の花作品の下には、想いの和紙が。
楽しい丸い模様
そこから透けて見える色
作品からつながり、菜の花畑広がるよう。

日に日に春に近づく時
心も花開き、優しい花々で埋まっていく・・・


~3/20(月・祝)まで
Honey pot 第8回シュガークラフト作品展
文化フィーラム春日井ギャラリーにて



重色目

| 2017.03.12 Sunday

「重色目」
かさねいろめ・・・と呼ばれる配色法
平安時代に生まれた、衣服の表地と裏地の2色配色
移り変わる四季を、その色彩を、自然の美を身に纏う・・・
なんて素敵なことなのだろうと思う。





春の最初に出てくるのは「梅」
梅、梅重ね、紅梅、つぼみ紅梅・・・
繊細な配色、美しい名前、その意味

2色の間にある色は、2色が重なった「重なり色」
当時の絹は薄かったので、裏地が透けたためだという。
透けて見える色
新たに生まれる3つ目の色





まるで典具帖紙を重ねた時のようだと思った。
2色の和紙を重ねてみる。
重色目はこんな様子だったのかな・・・

「紅梅匂(こうばいのにおい)」という重色目
「におい」を色に表す感性がすごい!
匂いは、同色系の2色濃淡のグラデーションで表現するとのこと。
確かに匂いは、やわらかな色の流れのようかもしれないな。 





 


「裏梅(うらうめ)」という配色もあった。
梅の花を裏から眺めた配色ではないかと記されていた。
重ねた2色には、物語が秘められているよう。





逆光の梅の花
また違う表情を魅せてくれる。
重色目だと、どんな2色になるのかな・・・ 

 

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