美濃の和菓子(2)「透す」

| 2012.05.07 Monday

現在展示中の「和紙に込めた光たち」
「美濃の和菓子作品」2軒目の時代軒菓舗さんの和菓子
制作で感じたキーワードは、「透す」(すかす)

「透す」

●夏衣

●岩根つつじ

『夏の薄く透けた衣を表現したお菓子「夏衣」
表面から中の水色が見え隠れしています。
和菓子の内に秘められた想いも感じるよう・・・。

濃い水色、透明感のある水色、奥に隠れた水色
漉けるほどに薄い和紙、典具帖紙を重ねます。
白3枚に水色1枚。ここは白1枚に水色2枚・・・和紙が作る透明感。
作品も涼やかに見えるかな。』





~ お店に伺って ~
お菓子の箱を開けたとたん、感激しました!
制作するお菓子を頂きに伺ったのは、3月上旬。
箱に入っていたお菓子は、全て展示開催の季節に合わせた生菓子。
先の季節のものを、作って下さったのです。



その一つに「夏衣」という名前のお菓子がありました。
なぜ夏衣という名前なのかとお尋ねしたら、
「食べてみて下さいね」・・・と。

夏衣の由来を調べ、和菓子を頂いて納得。
和菓子は、内に秘めたお菓子。
中から現れる景色や物語に、もう一度心躍るお菓子です。

時代軒菓舗