もう何年、その食器棚に入っていたのだろうか。
実家から貰ってきた沢山の器たち
中には懐かしいお皿もあった。
不思議とその姿を見ると、当時の食卓が浮かんでくる。
少し深みのある楕円のお皿
赤い花柄がまわりを彩る。
そのお皿には、誕生日やクリスマスに華やかなおかずが盛られていた。
お皿にグラスにお鍋などなど、
そのほとんどは、ちょうど器を望む友人宅へ移って行った。
食器たちも、久しぶりに明るい光を浴びたんだろうな・・・
器を整えながら、まるで第2の人生へ送り出すようだと思った。
「頂いた鉄鍋で、すき焼きを作りました。」
数日後、友人から嬉しいメールが届いた。
温かな食卓が浮かぶ。
きっとお鍋も喜んでいると思う。
手元に残した想い出のお皿
赤い花が、今は新鮮に映る。
これから何をのせていこうかな。