この前、ミキさんがマロンクリームの色を染めていた。
僕も最終チェックをした。
まあまあの色だった。
でもね、僕はすごい染液を持ってるんだよ。
それは前にカノウさんからもらった「栗のイガの染液」
大事に保存してたんだ。
僕はまた和紙を染めてみることにした。
染液を塗って乾かす。また塗って乾かす。
そのあとにバイセンして、水洗いもするんだ。
水に浸かった和紙の色もきれいだなぁ。
とっても手間がかかるけど、面白いよ。
明るい色、濃いめの色、深い色・・・
いろんな色ができた。
マロンクリームだって、栗もいろいろ種類があるし、混ぜる生クリームの具合で明るさも変わるんだ。
だから出来た色はみんないいと思う。
僕のマロンクリームは、フランス産の栗の色
この色は、和栗のモンブランみたいだよ。
自然の色が和紙に染まるって、すごいね!!
手はすごいね。
優しくも、力強くも、感じることも。
本紙の裏面に、紙を貼り付ける「裏打ち」
最近は自分でやるようになり、糊のこと、刷毛のこと、和紙のこと試行錯誤
小原和紙工芸作家の加納ともみ・ひさしご夫妻に、豊かに教えて頂く。
糊の刷毛、接着の刷毛、和紙を撫でる刷毛
優しい動き、力強く早い動き、ゆっくりした動き
その時の、その手の動き
刷毛に触って硬さを感じる。
糊の濃度を確かめる。
それぞれの、その意味の。
直に感じるって、すごいね!!