絵の背景

| 2013.11.18 Monday

只今、高知で開催中の「紙逢わせ展PARTⅡ」
会場に並ぶ、大小様々の額作品

その中の一番小さな作品
一番小さな作品に、一番大きなキャプションをつけました。

『絵の背景』
自分の経験した、大切な想い出
年を経て、ゆっくりと輝きを増すような・・・
作品と共に、いつか綴ってみたかった想いを添えて。

その一つ、「甘い色」

小さい頃から、母がよくお菓子を焼いてくれました。
焼き上がりを待っていると、もうすぐ焼けるよ・・・という合図のように、
部屋中に甘い香りが漂って・・・
冷たい冬の空気も、オレンジ色に色づくよう。


 
冬の部屋の中
降ってくる雪を、窓から眺めるのが楽しくもあり・・・

どんな様子にしようかな。
手編みのショール
窓辺にはシクラメン
本を読んだり、絵を描いたり・・・
栗太郎たちには、素朴な椅子が似合うかな。

壁にかかっている絵は何がいいのかな・・・。
そうそう、昨年行ったフランスで、「栗太郎の家みたい!」と思った入口があった。
その絵が似合うかな。





甘いオレンジ色の空気は、どう表現しようかな・・・。
小さな作品の小さな部分
一つ一つ形にしながら・・・。


卵と粉とお砂糖と・・・
何でもない時間が、こんなに幸せな気持ちになるなんて・・・
お菓子が作れるっていいな。
お菓子作りを伝えられたらいいな。
大人になって、そう感じた瞬間を綴りながら・・・





絵の背景
今に続く、大切な想い出