季節を先取る和菓子
小暑の頃
「朝顔」
白いういろう生地
まわりはピンク
中心は黄緑
丸い形が、みるみる姿を変えていく。
使ったのは「手」だけ。
穴を開ける、広げる、たたむ。
手がたくさんの道具に変わる。
手の形が、お菓子のかたち
最後にここをつまんで・・・
2本の指で、ゆっくりしっかりつままれた。
花びらがふわりと開く。
茎がすっと立ち上がる。
手から生まれた美しいかたち
一輪の朝顔
「たった一輪の朝顔を残して、他はすべて切ってしまった。」
そんな秀吉と利休の話にも触れて・・・
手から咲いた一輪の朝顔
季節と物語をのせて・・・
なんとも素晴らしき日本のお菓子