甘く幸せな空気に包まれたウェディングは、どこかスイーツと重なります。
今回の個展で、長い和紙をウェディングロードに見立て、ベリーのケーキたちを飾りました。
写真を撮ろうと覗き込んだら、そこに「スイーツの世界」が現れてハッとしました。
私が和紙と出逢ったのは、OL時代に機会を頂いたウィンドーディスプレイ。
期間限定で、たたみ一畳分ほどの空間に、季節の風景と創作紙人形を飾っていました。
春は桜の花と新入生。夏は海辺の人魚姫。
秋は萩の花とかぐや姫。冬はガラスの靴とシンデレラなど・・・。
その材料に自然と和紙を選び、またイメージ表現の楽しさに触れた機会でもありました。
当時、表現する楽しさを強く感じながらも、その道を踏み出すことはありませんでした。
その後長い時間が流れる中、その時触れた表現の楽しさがずっと心に灯っていたように思います。
今回このスイーツ・ウェディングを制作し、
いろいろな道を辿りながらもまた同じ場所に戻ってきたように感じました。
新郎新婦から始まり、ベリーケーキの参列者には、両親・友人・カメラマンなど様々な物語をのせています。
長い和紙にはところどころピンクの模様があり、幸せ色の人影のようです。
たくさんの方々に幸せな空気が届きますように。
「スイーツ・ウェディング」 2010個展会場から
| 2010.11.25 Thursday
≪前の記事 和紙Sweets展が始まりました。
≫次の記事 スイーツへの想い