お菓子にのせて

| 2017.05.11 Thursday

「手をだしてごらん」
その手にのせられた小さなもの。
手を開くと、そこには一粒のキャラメルが・・・・・・


 


ドラマのワンシーン
一粒のキャラメルにのせた想い。
どんな想いが届くのかな。

これはお菓子だからこそなんだよね。
甘さと一緒に何を受け取ったのかな・・・・・・



用事で少し遠くへ行った。
そこへ行くと必ず寄る、大好きな和菓子屋さん
いつもお店の方と交わす会話もまた、楽しみの一つ。
が、今回は時間もなく初めて駅にある店舗へ行った。
いつものお菓子を注文した。

包んで頂いているわずかな間、お店の方と言葉を交わす。
その和やかさにつられ、つい「いつも本店で求めているんです。」と話した。

「これから電車でお帰りですか?」
「はい」と答えつつ、何だろう・・・?

「これをどうぞ」
小ぶりのどら焼きを下さった。
すごく驚いた!
そしてとても嬉しかった。





電車の中で愛らしいどら焼きを見つめながら、そこにのせられた想いを感じる。
これは私に頂いた、たった一つの特別なお菓子
不思議だね。商品とは全く違う。
今度お店に行ったら、今日のことをお話したいな。

お菓子を頂きながら、温かな想いも頂くよう。
お菓子が消えて、嬉しい想いが残る。

これはお菓子だからかな。
それともその方だったからかな。
それとも両方かな。


春夏秋冬

| 2017.04.17 Monday

起伏のある近くの公園
桜の頃は、ついつられて通り抜ける。 



 

坂道をゆっくり歩いていると、向こうから同じようにゆっくりご婦人が歩いてみえた。
きっとこの方も桜を楽しんでみえるのだろうな・・・
すれ違う ・・・というよりもゆっくり重なった。

「こんにちは。」
「こんにちは。」
「今年は桜が長く見られましたね。」 

優しい笑顔と会話に包まれる。
きっと桜がお好きなのだろうな・・・。
「桜がお好きですか?」
すると、光る笑顔で「春夏秋冬、この公園が大好きなんです。」と。
「春も夏も秋も冬も、どの季節もとても素敵なんですよ。」と。
桜一色だった私には、思いがけないことだった。


確かに落ち葉がまだ積もっているところもある。
ここには秋や冬の気配が残る。





若葉がぐんぐん伸びている桜
光る新緑
次の季節へと向かう・・・






春夏秋冬
それぞれの季節
それぞれの楽しみ
この公園で、またお逢いできると嬉しいな・・・


うつろう色

| 2017.04.05 Wednesday

八重咲きのチューリップ
時がたち・・・大きく花開き、ゆるやかにたれ下がる。
花びらが1枚、ぽとりと落ちていた。





色あせて、薄くなった花びら
それはとてもきれいだった。
真珠のような、シルクのような・・・
うつりゆく色





友人と桜並木を歩く。
よく咲いている木
まだまだ蕾の木
同じ木の中にも、よく咲いている枝
つぼみの枝
「日当たりの違いなのかな。」
「すぐ隣なのに不思議だね。」

こんなふうに咲く前の桜をじっくりみるのもまた新鮮
つぼみ、ふくらんで、今にも咲きそうな花、開いた花
しだいに色ずくその様子
「イメージの桜色は、咲く前の色に近いかも。」
「開いた桜は、白に近いんだね。」
花を見つめながら、こぼれるような会話が続く。





桜色のグラデーション
うつろう色
桜色に染まる時

 

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