| 2018.03.26 Monday
早い今年の桜
優しく美しい春の姿
この春、10年を想う。
初個展を機に、お客様からの声で始まった紙の温度さんでの「和紙スイーツ教室」
季節ごとの1日教室
おかげ様でこの春、まる10年になった。
1回1回、1年1年
振り返れば早いように感じるけれど、10年って長い。
試行錯誤の歩みの中に、
少しずつ目指すかたちが見えてきて、
今は季節の花を飾るように、お菓子で日々を彩っていけたらいいなと思う。
10年間、通って下さる方
その年の展示を見て来て下さった方
ご友人に誘われて
今日初めて参加される方・・・
本当にたくさんの方と重ねた1日教室
この春の作品は、なじみ深い「春の和菓子」
春の絵柄をじょうよにうつす。
初心に帰りながら、楽しみながら・・・
つくしにわらび
タンポポにちょうちょ、春霞
本当に個性豊か。
その表情に、いつもいつも感動する。
それぞれの春のかたち
できあがる頃になると「美味しそう」、「美味しそう」と声が聞こえてくる。
「美味しそう」というその顔が、その笑顔がなんともいいな。嬉しいな。
10年記念の教室は、温かく和やかに過ぎていった。
しばらくして一通のお便りを頂いた。
紙で折られた春のかたち
つくしの頭はなんとも細かい格子状
そこにかけられた時間を想う。
初個展でお教室をと希望して下さった。
その方からのお便りに、10年を想う。
| 2018.03.19 Monday
日々食卓で使うたくさんの器
中でも毎日使うご飯茶碗
一番使い、手にして食べる器
その器を大好きな人に作ってもらえたら、どんなに豊かだろう・・・
陶芸家、藤平三穂さん。
出逢いは5年前の神戸展
栗太郎の椅子を作って頂いた。
その後もご縁が続き、今年の栗太郎展での試みにお互いワクワクしている。
そんな温かなお付合いの中、お願いしたペアのご飯茶碗。
春に届いたその器
愛らしいおそろいの水玉模様
それは今までにないお茶碗だった。
お茶碗には、一つづつ題名と物語りがあった。
大きい器は「雨あがり」
度々ご一緒した京都
3人の日は、なぜかいつも雨・・・
雨男なる呼び名が定着しつつある中、ついに快晴の京都
「雨あがって水たまりになりました。」
物語りの水玉
水の色
水の形
水玉
水玉模様は、小さいお茶碗へと続いていく。
逆さに置いた形も、まあるく愛らしい。
お茶碗以外のものにも見えてくるよう。
水たまりはだんだん小さくなり、
水色はだんだん青になっていく。
物語りの水玉・・・・・・
昨年秋の京都
散策の途中、大好きな紫式部の実があった。
その景色が美しく、私は夢中で写真を撮っていた。
触れ合い重ねた時間を想う。
物語りの水玉は、赤みを帯びてお茶碗の内側へと続いていく・・・
小さいお茶碗の題名は「紫式部」
重ねた時間が形になる。
毎日使う器になって。
陶芸家 藤平三穂さん
http://fujihiramiho.com/
| 2018.03.09 Friday
広い中庭を抜けた先にある、中央ライフカレッジさん
月1回の和紙スイーツ定期教室
毎月同じ道を歩き、同じ場所へ行く。
巡る季節を感じながらの大好きな時間
3月のテーマは「春」
今日はもう3回目の春
「スプリング・カクテル」
花びら舞う春色のスイーツ作品
華やかなカクテルを作ったら、金の和紙でラインを描く。
くるりくるりと、触れる度に変わっていく姿
それぞれが描く線
自由なライン
ラインが決まったら、花びらをつけていく。
何色にしようか。
どこにつけようか。
どれだけつけようか・・・
考えながら悩みながら、静かな時間が流れていく。
おしゃべりも楽しいけれど、夢中になれる時間もいいな。
制作中、机の上には春色の和紙が点在する。
その様子もまた愛おしい。
それぞれのスプリング・カクテル
次第にその人の色が形になり、甘く優しい作品ができていく・・・。
教室を終え、冷たい風の中にも春色の余韻が残る。
いつもの桜並木を歩く。
この月のこの姿
枝にはまだ固いながらも蕾がたくさんついていた。
あと少ししたら、この枝も春色に染まっていくんだな・・・
中央ライフカレッジ・和紙スイーツ定期教室