いつからだろうか。
うす紫色が大好きになったのは・・・
売っているスカーフも服も、薄紫は遠くからでもすぐ目にとまり、
その色に惹かれるように近づいていく。
花々の美しい季節
連休中、たくさんの花を見た。
色とりどりの花
赤、ピンク、黄、オレンジ、緑、水色、紫・・・
あらゆる色が饗宴するかのよう。
溢れる色の中、やはり紫に心魅かれた。
すっと伸びたあやめ
咲きたての紫
蕾は一段と濃い青紫
これから見頃の薔薇
少し赤みよりの紫
普段なかなか出会えない紫
もしかしてこの紫が一番好きかもしれない。
藤棚が続く。
やさしい薄紫
見頃は少し過ぎたかな・・・
光が当たる、風にゆれる。
薄紫のシャワーのように。
つぼみの色
咲き始めの色
満開の色
見頃を過ぎた色
枯れた色
時間とともに移りゆく色
その時その時の色
どの色も愛おしい色
うす紫
タケノコ、ベーグル、モッコウバラ
庭にあるモッコウバラ
この時期、やさしい黄色の花をつける。
あともう1日もすれば花開くだろうか。
ふくらむ蕾を枝ごと切った。
花瓶の中で咲いてくれるのを願って・・・
「今朝、掘ってきたタケノコ」
「ベーグルを甘いのと甘くないのを1つずつ」
2人の友人から嬉しい頂きものをした。
タケノコ、ベーグル、モッコウバラ
それぞれが身近にあるもの。
それぞれに贈り合う。
夕方、ベーグルをくれた友人からメールが届く。
「お花の枝を切って大小いろんな花瓶に飾りました。
今から筍のアク抜きをします。」
同じころ、私もキッチンで筍入りのお鍋がグツグツと・・・
タケノコ、ベーグル、モッコウバラ
同じものを持って、相手を浮かべる。
何ともほんわかした気持ちになる。
ほんの少し膨らんだかな。
花もほんわか開くといいな。
物語りの水玉
日々食卓で使うたくさんの器
中でも毎日使うご飯茶碗
一番使い、手にして食べる器
その器を大好きな人に作ってもらえたら、どんなに豊かだろう・・・
陶芸家、藤平三穂さん。
出逢いは5年前の神戸展
栗太郎の椅子を作って頂いた。
その後もご縁が続き、今年の栗太郎展での試みにお互いワクワクしている。
そんな温かなお付合いの中、お願いしたペアのご飯茶碗。
春に届いたその器
愛らしいおそろいの水玉模様
それは今までにないお茶碗だった。
お茶碗には、一つづつ題名と物語りがあった。
大きい器は「雨あがり」
度々ご一緒した京都
3人の日は、なぜかいつも雨・・・
雨男なる呼び名が定着しつつある中、ついに快晴の京都
「雨あがって水たまりになりました。」
物語りの水玉
水の色
水の形
水玉
水玉模様は、小さいお茶碗へと続いていく。
逆さに置いた形も、まあるく愛らしい。
お茶碗以外のものにも見えてくるよう。
水たまりはだんだん小さくなり、
水色はだんだん青になっていく。
物語りの水玉・・・・・・

昨年秋の京都
散策の途中、大好きな紫式部の実があった。
その景色が美しく、私は夢中で写真を撮っていた。
触れ合い重ねた時間を想う。
物語りの水玉は、赤みを帯びてお茶碗の内側へと続いていく・・・
小さいお茶碗の題名は「紫式部」
重ねた時間が形になる。
毎日使う器になって。
陶芸家 藤平三穂さん
http://fujihiramiho.com/