「落水紙(らくすいし)」という穴のあいた和紙があります。
その模様は水滴状のものからレース模様まで様々。
他の紙と重ねると、楽しい表情を見せてくれます。
和紙スイーツのベースは洋菓子ですが、
和菓子作品を作るきっかけとなったのは、この落水紙からでした。
数年前の春、和紙店でいつものように和紙を選んでいました。
ふと目にした、細かな穴のあいた落水紙。
「桜餅みたい!」
小さな穴が、桜餅の道明寺のように見えました。
「この和紙で桜餅を作ってみたい・・・。」
それが和菓子作品への始まりとなりました。
小さな姿に、季節を閉じ込めた愛らしい和菓子。
作品を作る度に、豊かな世界を感じています。
春はもうすぐそこまで・・・。
和菓子のはじまりは「落水紙」から
| 2011.02.19 Saturday
茶色いろいろ
| 2011.02.02 Wednesday
和紙の色選びは、作品作りの最初にするとても楽しい作業です。
イメージ通りの色や、素敵な染めに出会うとそれだけで嬉しくなってしまいます。
いろいろな色に染まった和紙は、その時々で出会う色も様々。
中でも茶色は色幅が広く、時には頭を悩ませながら選んでいます。
濃い茶色は「ビターチョコレート」
明るの茶色は「ミルクチョコレート」
「コーヒー色」に、「ココア色」
「小豆」は少し紫がかった茶色・・・。
そんなふうにいつもお菓子の色を浮かべながら選んでいます。
様々な茶色をしたチョコレート。
たくさんの茶色を、味と共に感じるのもこの時期の楽しみです。