大切な人に「ありがとう」と 「おめでとう」を伝えたくて、
夢中で作った、和紙の小さなデコレーションケーキ。
手から生まれるもの。
その手の奥にあるもの・・・。
真っ白なクリームは、柔らかな白い和紙で。
楽しいデコレーションは、和紙から生まれるいろいろな形。
ロウソクの炎は、薄い和紙ならではかな・・・。
ふと見ると、ケーキの影が。
薄い和紙は影も薄いんだな。
何だか影も楽しそう・・・。
小さい頃からケーキ作りが大好きでした。
ケーキを作る時の楽しい気持ち。
ケーキを贈る時のワクワクした感じ。
浮かべる相手の笑顔・・・。
手の奥にあるものは、今もそんな気持ちかな。
手の奥に
想い、願う
小石を和紙でくるみ、願いを込めて投げる。
たくさんの「おひねり」で埋め尽くされた舞台は、和紙の花が咲いているよう。
上からは糸で吊るされ、何かがふり注ぐよう・・・。
木々と空、風と光の中、何とも美しい光景です。
文化11年に建てられた農村舞台が、和紙で彩られている。
「農村舞台アートプロジェクト」
現在、愛知県豊田市で行われている観光交流事業です。
その内の一つ、熊野神社を小原和紙工芸作家の加納恒・登茂美ご夫妻が飾られていました。
舞台へ向かう道に敷かれた白い紙。
土と混じり合いながら、味わい深く舞台へと続く・・・。
舞台の四方からは、様々な風景が覗き、自然の色・光・風が豊かな表情を見せてくれます。
その向こうに見える人が、とても美しくいとおしく映る。
上から吊るされた和紙は、ふりそそぐ光のようでもあり、
風に舞う花びらのようでもあり、
祈りの折り鶴のようでもあり・・・。
心地よい風ときらめく光・・・。
楽しげな人の語らい・・・。
ゆらゆら揺れる和紙を見つめながら、心穏やかに幸せを想う。
そして幸せを願う。
農村舞台アートプロジェクト
手から生まれる
昨日から始まった、ぎゃらりい木屋さんの15周年記念の合同展示会。
タイトルは「手から生まれる。」
手から生まれる・・・。
展示のお話を頂いてから、ずっと素敵なテーマだなと感じていました。
和紙を切って、重ねて、ねじって・・・。
紐状にして、それを切って・・・。
一枚の和紙が、手を通していろいろな形になってゆく。
手から生まれるいろいろな形。
形を作るその手の奥にあるものは何だろうか・・・。
心、想い、イメージ・・・。
15周年のお祝いに、会場に華やかな空気が添えられたらいいな。
秋のお菓子、形、色、物語のお菓子・・・。
今感じているもの、ずっと大切に思っているもの。
作品を作りながら、いろいろな想いがぐるぐるまわって・・・。
一つ作っていると、また手の奥で一つ次が生まれてくる。
一つづつ形になってゆく楽しみ。
作り続けていくうちに、どんどん楽しくなって、どんどん何かが生まれてくるよう。
その楽しさも一緒に生まれてくるといいな。
いろいろ感じながら、出来上がった小さな作品たち。
新しく生まれた作品を見つめながら、また次を思う。
次はどんな想いが、手から生まれてくるのかな。
ぎゃらりい木屋・15周年記念企画展「手から生まれる」