カレンダー展(3)英語タイトル

| 2017.09.22 Friday
12か月の作品タイトルを英語にしてもらい、表紙に綴る。
これも10年間、友人とやりとりを重ねた大切なもの。

今年のカレンダー11月「心染まる」
昨年、最後までやり取りを続けたタイトルだった。





In A Beautiful Sunset
ちょっとイメージが違う・・・

Heartwarming Sunset
まだ何かちがう。
心が染まっていく・・・という、夕日と共にじわじわと変化していく経過のような感じかな。

Thinking of The Day…はどうでしょう?
それが良いです!こちらでお願いします。
・・・こんなふうに、いつも一つ一つイメージに合うまで何度でも寄り添ってくれる。





今年も12か月の英語ができあがった。
またいつものやり取りを経て。

今年のやりとりの一つ、また栗太郎の月
タイトル「見つめる先に・・・」





What do you see?
見つめているものは具体的な何かではなく、かなたや未来などの形の無いもの。
これからどこへ向かっていくのかな・・・そんな想いで空を見上げての「見つめる先に・・・」をお願いします。

Dreaming the Future
・・・とてもイメージに合います!
これを記しますね。

今年も無事12か月がそろった。
小さな文字に重ねた時間
言葉の奥の、大切な宝物

カレンダー展(2)10年間のメッセージ

| 2017.09.10 Sunday

「それならそのメッセージ、フランス語にしたら?」





10年前、初めてのカレンダー制作に向けて、当時デザイナーの友人と打合せしている時だった。
「表紙には12か月のタイトルを英語で入れよう。」
「その後に、これからの夢をこっそりつけてみようかな。
いつか作品を持ってパリに行きたい・・・って。夢だからいいよね。」
そう言った後、友人が提案してくれたことだった。

Nous rêvons d'aller à Paris un jour ...
初めてフランス語で綴ったメッセージ

フランス語は、フランスワインのお店をしている友人にお願いした。
快く、夢を応援してれるように訳してくれた。
その時はまさかその後10年も続くとは、お互い思ってもいなかったと思う。




いつかパリに行きたい・・・
同じメッセージが何年も続いた。
その後、フランスに行けるかも・・・とメッセージが変わっていく。
5年後にフランス・ボルドーでの合同展に出展する。

その後もメッセージは、今大切に思うことや、夢を綴っていった。
この小さな一文のために、長い時間友人とやりとりをする。
話ながら自分の今の夢に気づく。
その時の想いに添うフランス語を、彼が選んでくれる。
それは1年に1回のかけがえのない時間となっていった。

10年目の今年もその時が来た。
不思議と今年はお互いシンプルだった。
今の想いを添えてメールで送ったメッセージ
返ってきたフランス語のメッセージ
それを見たとたん、感激した!





ここに続く10枚目の表紙
そこに綴られる10回目のメッセージ
Merci mille fois pour toute choses  !
そのフランス語は、愛情溢れる美しい贈り物のようだった。


和菓子は手のかたち

| 2017.06.22 Thursday

季節を先取る和菓子
小暑の頃
「朝顔」

白いういろう生地
まわりはピンク
中心は黄緑
丸い形が、みるみる姿を変えていく。






使ったのは「手」だけ。
穴を開ける、広げる、たたむ。
手がたくさんの道具に変わる。
手の形が、お菓子のかたち

最後にここをつまんで・・・





2本の指で、ゆっくりしっかりつままれた。
花びらがふわりと開く。
茎がすっと立ち上がる。
手から生まれた美しいかたち





一輪の朝顔
「たった一輪の朝顔を残して、他はすべて切ってしまった。」
そんな秀吉と利休の話にも触れて・・・

手から咲いた一輪の朝顔
季節と物語をのせて・・・

なんとも素晴らしき日本のお菓子


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