ぷつぷつと穴のあいた落水紙
この和紙を見た時、桜餅の道明寺のようだと思った。
和菓子作品の始まりは、桜色のこの落水紙からだった。
春は和菓子の似合う季節
出逢いの春
始まりの春
昨年のある出逢いからご縁を頂いたワークショップ
主宰はKokokaraパレットさん
心と体、ここから始まる
人と人が交流していろんな色を作っていく・・・名前にはそんな素敵な想いが込められている。
ここから始まるワークショップ
どんな時間が、どんな出逢いが作品が、生まれてくるのだろうか。
薄い和紙を重ねる。
包む、よる、ちぎる。
手を通して、春色の和紙がひとつひとつお菓子に変わっていく。
時間とともに、だんだん空気もやわらいで・・・
手から生まれるその形
その人その人の愛おしい手の形
同じ材料が個性豊かに変わっていく様子には、いつもいつも感動する。
「帰りに和菓子を買っていきます!」
そんな声も聞かれ、笑顔がこぼれる。
楽しんでもらえたなら、嬉しいな・・・
次の日もその余韻が残り・・・桜餅を買った。
優しい桜色の道明寺
その表情は、落水紙のようだった。
桜の葉からは、なつかしい春の香りがした。