いつの間にか咲いていたミニ薔薇。
蕾にも気づかないまま。
庭の片隅にあった鉢も、花が咲いたとたん、急に場所を変えたり、向きを変えたり。
花がよく見えるようにと・・・
そんな時、祖母のことを思い出し、
慌てて元に戻すこと、しばしば・・・
祖母との想い出は、日々のこと。
たくさんの何気ないこと。
それはだんだんと色濃くなり、
時々作品の背景になっていく・・・・・・
花が大好きだった祖母。
小さな庭に並べた鉢植えを眺めるのが、祖母の楽しみ。
ある時、鉢の一つにきれいな花が咲いて・・・
祖母の部屋からよく見えるようにと、叔母が鉢の向きを変えました。
次の日、なぜかその鉢は元の向きに。
もう一度、見えるようにと向きを変えると、また元に戻っている。
不思議に思った叔母が、祖母に尋ねると、
「花には、花の好きな向きがあるから」・・・と。
せっかくきれいに咲いた花が、ここから見えないよ・・・と叔母が伝えると、
「花が見たい時は、自分が花のところへ行って見ればいいんだよ。」・・・と。
日々の何気ないこと。
祖母との小さな思い出
大切な想い出
花のところへ
大切な想いを、小さな作品に込めながら・・・
花のところへ
| 2013.09.10 Tuesday
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