「作品を見ていたら、お菓子が食べたくなりました。」
展示会場では、そんな楽しい会話をよく耳にします。
現在開催中の「和紙に込めた光たち」の作品に、「美濃の和菓子」を作りました。
今回展示の中でも、大きな想いを注いだ作品です。
美濃和紙の里会館様と、美濃の和菓子店様5軒にご協力頂き、各店の和菓子を2種類ずつ作品にしました。
会場では、「お店に行くと、食べられるお菓子がありますよ。」とご案内し、皆さん笑顔に・・・。
作品は、特別なキャプションをつけて展示しています。
制作の中で感じた職人さんの想い、和菓子の奥深さ、和紙の可能性の広がり・・・
たくさんの発見と共に、制作で感じたことを一軒・一つの言葉で表しました。
「押す」
「彩る」
「透す」
「象る」
「刻む」
そこに制作で感じた思いを綴っています。
またこのキャプションは、美濃和紙の里会館様との合作。
実際の包装紙が美しく切り取られ、彩りを添えています。
和菓子を制作用に頂いたのは、まだ肌寒い3月。
5軒のお店を訪ね、和菓子職人さんの想いにも触れました。
当初、各店より1種類のお菓子を選んで制作予定にしていました。
しかし、お店から頂いたお菓子は、各店3~6種類。
丁寧に包まれ、手書きの文字が添えられています。
お菓子と一緒に温かな想いも受け取ったようでした。
「2種類ずつ作ろう・・・」
たくさんのお菓子を見つめながら、そう思いました。
それから展示直前まで、毎日お菓子との格闘(笑)
今まで作ったことのない形や表情に試行錯誤の連続でした。
五軒の和菓子作品への想いはそれぞれ深く、また一つずつ綴っていきたいと思います。
「会場で作品を見てから、和菓子店に寄りました!」
「お店の方とお話ししました。」
「今日はもう売り切れでした!」
そんな嬉しいご報告もいくつか聞き、思わず笑みがこぼれます。
制作したお菓子は、全て食しました。
どれも優しく温かな味わいです。
きっとお腹も心も満たしてくれることでしょう・・・。
「和紙に込めた光たち」
美濃和紙の里会館 「美濃市の和菓子コーナー」にてご案内
美濃の和菓子
| 2012.05.05 Saturday
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