私が作品に使用している和紙「典具帖紙」(てんぐじょうし)は、透けるほどに薄く、
水彩絵の具を重ねるように、いろいろな色が作れます。
「好きな色を重ねて、美味しそうなお菓子の焼き色を作って下さい。」
最近の和紙スイーツ講座では、皆さんに色作りも楽しんで頂いています。
材料の和紙を配っていたら、お一人の方がパッチワークのように一枚ずつ和紙を
並べて色の変化を楽しんでみえました。
重ねると色が濃くなり、また新たな色が生まれる。
2枚、3枚、4枚・・・と重ねる度に生まれる色・・・。
本当にそれだけで楽しい。
ニコニコしながら、楽しそうに並べ替えているご様子は、紙を楽しむ原点のようにも
感じました。
クッキーの色はいろいろ。
優しい焼き色、こんがりキツネ色。
チョコレートクッキーにマーブルクッキー。
そして出来上がったクッキーに飾り付け。
1枚の紙が、ひもにもなるし丸にもなる。
その薄さとしなやかさで、どんな形も自由自在。
「想いのままになってくれる紙なんです。」
講座中、ついそう言ってしまいます。
今日は久しぶりに自分でクッキーの作品作り。
楽しんで作っていたら、ピーカンナッツの新しい作り方を発見!
こういう形になって欲しい!・・・と作ったら、ちゃんとそうなってくれました。
この和紙のおかげとまた感動・・・。
本当に想いのままになってくれる、素敵な紙です。
想いのままの紙
| 2011.05.21 Saturday
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